荒牧バラ公園

伊丹市荒牧(あらまき)にある「荒牧バラ公園」です

 荒牧バラ公園は、伊丹の中心市街地から北へ約4Kmに位置し、中国自動車道宝塚インターチェンジから東へ約1Kmの所にあります。遠く六甲連山を望むこの公園は、西側は天神川に隣接し、北側は長尾の山並みが間近に迫る、緑豊かなロケーションの素晴らしい地域にあります。

 天井川、天神川の小高い堤防の一部利用の高低差を利用した立体的なバラ公園です、アンティックなレンガ造りの植え込みや列柱、スパニッシュ瓦を葺いた白壁の建物が、南欧風の建築空間を演出しています。ゆるやかなスロープを主導線として設計され、いわゆるユニバーサルデザインのバラ公園は、高齢者や障害を持つ人々にもバラを楽しんでもらえるように気配りがなされています。

 故 井上武吉氏作、自由、平等、人類愛を象徴とする3本の柱を中心に、渦巻き状に掘り込んだ広場が、無限の宇宙を表現しています。小さなピラミッドは死者への弔い。半球体は生命の誕生。そして真っ直ぐ伸びた樹木が自然との調和を意味しています。地下のホールは3本の柱が深く根をおろし、静寂の世界、瞑想空間を作り出します。

 国内はもとより、世界中から集められた、 色とりどりの鮮やかな 約250種、約1万本ものバラの花が楽しめます。

 古くは薬用や香料の原料として栽培され、その起源は、はるか紀元前数千年にまでさかのぼると伝えられていますが、ここの「バラの原種コーナー」では、いわゆるバラの古典品種でグールテン・ドルストやナニワイバラなど代表品種がみられます。

   「ふるさとのバラコーナー」には、現在栽培されている最もポピュラーなもので、四季咲きで大輪バラと呼ばれている品種が多く、花径は10cm以上、春と秋には次々と咲き続き、色彩だけでなく香りも楽しめる品種で、赤色ではイングリット・バークマン、ピンク系ではクィーン・エリザベス、そして日本(伊丹)で作出された、その名も「天津乙女」は黄色を基調とした品格のあるバラです。  このふるさとコーナーには、そのほか聖火、たそがれ、全閣など約20品種、日本国内で作出された品種も栽培されています。

 「ハッセルトのバラコーナー」には、小便小僧(伊丹市の国際姉妹都市ベルギー国ハッセルト市より贈られた)をとり囲むようにベルギーで作出されたバラがみられます。  なかでも、ベルギー人が品種改良を重ねて作出した「アンネ・フランクの思い出」(1960・ベルギー)が気高く咲き香ります。


 

アルバム


 




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